SNSのDMは不倫の証拠になる?削除された場合の対処法を北九州・小倉の弁護士が解説

SNSのDMは不倫慰謝料の証拠になる?弁護士が解説

パートナーがSNS(InstagramやXなど)で誰かと親密なDM(ダイレクトメッセージ)をやり取りしているのを見つけてしまった…。「これは不倫ではないか?」と、強い不安や怒り、悲しみで冷静ではいられない状況かもしれません。

特に、慰謝料請求をお考えの場合、「このDMは法的な証拠になるのだろうか?」「もし相手に消されてしまったら、もう何もできないのだろうか?」といった疑問や焦りが募ることでしょう。

私たち平井・柏﨑法律事務所は、JR小倉駅近くに事務所を構え、北九州市(小倉北区・小倉南区・八幡西区・八幡東区・戸畑区・門司区・若松区)の皆様から、このような離婚・不倫慰料に関するご相談を日常的にお受けしております。

結論から申し上げますと、SNSのDMは不倫慰謝料を請求する上で、有力な証拠になり得ます。しかし、その内容や保存方法によっては証拠としての価値が大きく左右されるのも事実です。そして、万が一削除されてしまった場合でも、諦めるのはまだ早いかもしれません。

この記事では、不倫・男女問題に注力してきた弁護士が、以下の点について詳しく解説します。

  • SNSのDMが法的にどの程度の証拠価値を持つのか
  • 慰謝料請求で有利になるDM、ならないDMの具体例
  • 法的に有効な証拠の保存方法と、絶対にやってはいけないこと
  • 削除されたDMへの対処法と、請求を諦めないための次の一手

もし、今まさにパートナーの不倫にお悩みで、一刻も早く専門家のアドバイスが欲しいという方は、一人で抱え込まずに当事務所の無料相談をご利用ください。あなたのお話を丁寧にお伺いし、最善の解決策を一緒に考えます。

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DM単体では不十分?証拠としての有効性

不倫(法律上は「不貞行為」といいます)の慰謝料を請求するためには、原則として「配偶者以外の異性と自由な意思で肉体関係を持ったこと」を証明する必要があります。SNSのDMは、この肉体関係を直接証明する「直接証拠」ではなく、肉体関係があったことを推測させる「間接証拠」の一つとして扱われます。

つまり、DMの内容が、肉体関係の存在をどれだけ強く推認させるかによって、証拠としての有効性が決まります。一般に、DMの内容が「好意の表明」にとどまる場合は不貞行為(肉体関係)の立証としては弱いことが多く、他の証拠と組み合わせて評価されるのが通常です。どのような内容であれば不貞行為の慰謝料請求が可能になるのか、その判断には専門的な知識が不可欠です。

SNSのDMが不倫の証拠として価値が高いケースと低いケースを比較する図解

【具体例】慰謝料請求で有利になるDM・ならないDM

それでは、どのようなDMが証拠として有利に働き、どのようなものが不十分なのでしょうか。ご自身の状況と照らし合わせながらご確認ください。これは、LINEのやり取りが不倫の証拠になるかという点とも共通する考え方です。

証拠として有利になる可能性が高いDM証拠としては不十分な可能性が高いDM
性交渉があったことを直接示す内容(例:「昨日は気持ちよかった」「次はいつ会える?」)性的な表現や裸の写真の交換ホテルの予約や出入りに関する会話(例:「〇〇ホテル、15時に予約したよ」)避妊に関する会話交際を認める内容や、配偶者と別れることを示唆する会話単に好意を伝え合う内容(例:「好きです」「愛してる」)食事やデートの約束をするだけの会話二人で写っているだけの写真(親密さがわかるものは除く)日常的な挨拶や世間話
DMの証拠価値の比較

有利なDMであっても、それ単体で裁判に勝てるとは限りません。しかし、他の証拠と組み合わせることで、不貞行為の存在を強力に立証できる可能性があります。どのような証拠を集めればよいか、戦略的に考えることが重要です。

【重要】SNSのDMを証拠として保存する方法と注意点

感情的に動揺している状況で証拠を見つけると、慌ててスクリーンショットを撮ることに集中しがちです。しかし、撮り方を間違えると、後々「改ざんされたものではないか」と相手から反論されるリスクがあります。法的に有効な証拠として確保するためのポイントと、絶対に避けるべき注意点を押さえておきましょう。

改ざんを疑われないスクリーンショットの撮り方

スクリーンショットを撮影する際は、以下の点を意識してください。これにより、証拠としての信用性が高まります。

  • アカウント情報がわかるように撮影する: やり取りをしている相手が誰なのかを特定するため、相手のプロフィール画面(アカウント名、ユーザーIDなどが表示されている画面)も必ず撮影します。
  • メッセージ全体がわかるように撮影する: 会話の一部だけを切り取るのではなく、文脈がわかるように、やり取りの最初から最後まで連続して撮影します。長い場合は、スクロールしながら複数枚に分けて撮影しましょう。
  • 日時がわかるように撮影する: スマートフォンの画面上部に表示される日時(年月日、時刻)が写るように撮影します。これにより、いつの時点でのやり取りかが明確になります。
  • 動画で撮影する: 画面をスクロールしながら一連のやり取りを動画で撮影することも非常に有効です。静止画よりも改ざんが困難であり、証拠としての信用性が高まります。
SNSのDMを証拠として保存するためにスクリーンショットではなく動画で撮影している様子

絶対NG!違法になる証拠収集(不正アクセス・プライバシー侵害)

証拠を集めたい一心で、やってはいけない一線を越えてしまうケースが後を絶ちません。以下の行為は、法的に問題となる可能性が非常に高いため、絶対に避けてください。

  • 無断でID・パスワードを入力してログインする: 本人の許可なく、他人のID・パスワード等(識別符号)を用いてアクセス制御のあるアカウントにログインする行為は、不正アクセス禁止法に該当するおそれがあり、刑事罰の対象となり得ます。
  • 無断でスマートフォンの中身を覗き見る: パスコードが解除された状態のパートナーのスマートフォンを勝手に操作してDMを見る行為は、プライバシーの侵害として、逆に損害賠償を請求されるリスクを伴います。

違法に収集した証拠は、裁判で証拠として採用されない可能性があるだけでなく、ご自身が法的な責任を問われる事態にもなりかねません。リスクを冒す前に、まずは弁護士にご相談ください。安全かつ合法的な証拠収集の方法をアドバイスいたします。

削除されたDMは復元できる?慰謝料請求を諦めないための対処法

「証拠を見つけたのに、相手に気づかれて消されてしまった…」このような状況は、精神的に非常に大きなダメージを受けることでしょう。しかし、ここで諦めてはいけません。削除されたDMに対して取りうる手段は残されています。

当事務所は、福岡家庭裁判所小倉支部や福岡地方裁判所小倉支部等で、離婚・不貞慰謝料に関する事件を多数担当してまいりました。その実務経験から、証拠が失われたと思われる状況からでも、粘り強く交渉や立証活動を行い、慰謝料請求が認められたケースは少なくありません。まずは冷静に、以下の対処法をご検討ください。

自力で試せる復元方法とその限界(各SNSの仕様)

一部のSNSには、削除されたデータを一定期間保存している機能があります。まずはご自身で試せる方法を確認しましょう。

  • Instagram: Instagramでは、削除した投稿・ストーリーズ等を一定期間確認できる「最近削除済み(Recently deleted)」機能があります。アプリの「設定(設定とアクティビティ)」内から「最近削除済み」を探して確認してください(表示項目や導線はアップデートで変更されることがあります)。ただし、DMはこの機能の対象外となることが多く、確実な方法ではありません。
  • X (旧Twitter): 「設定」から「自分のアカウント」→「データのアーカイブをダウンロード」をリクエストすると、過去のツイートやDMを含むデータが取得できる場合があります。ただし、相手が削除したメッセージが含まれているかは保証されません。

これらの方法は、あくまで限定的なものであり、期間が過ぎていたり、相手側で完全に削除されていたりすると復元は困難です。過度な期待はせず、初期対応の一つとしてお考えください。

専門家による「デジタル・フォレンジック調査」とは

自力での復元が難しい場合、専門家による「デジタル・フォレンジック調査」という選択肢があります。これは、デジタル機器に残されたデータを収集・分析し、法的な証拠を見つけ出す科学的な調査手法です。

端末本体やバックアップ、アプリのキャッシュ等にデータや痕跡が残っている場合、削除されたDMの一部を復元・抽出できる可能性があります(SNS事業者のサーバーデータを第三者が直接復元できるとは限りません)。ただし、費用は数十万円以上と高額になることが多く、必ず復元できる保証もありません。この調査を行うべきかどうかの判断は、他の証拠の有無や、得られる可能性のある慰謝料額とのバランスを考慮して慎重に行う必要があります。

DMが復元不能でも諦めない!他の証拠を集める方法

たとえDMの復元が絶望的でも、慰謝料請求の道が完全に閉ざされたわけではありません。不貞行為を立証するためには、一つの強力な証拠だけでなく、複数の間接証拠を積み重ねていくアプローチが非常に重要です。

DM以外にも、以下のようなものが証拠となり得ます。

  • クレジットカードの利用明細(ラブホテルの利用履歴など)
  • カーナビの走行履歴、ETCの利用履歴
  • 他のSNSの投稿や写真
  • 友人や知人など第三者の証言
  • 手帳や日記の記述
  • パートナー自身が不貞行為を認めた音声データ

これらの証拠を組み合わせることで、DMがなくても不貞行為の事実を裁判所に認めてもらえる可能性は十分にあります。何が証拠になるかわからない、と感じるかもしれませんが、一見すると証拠にならないものでも、専門家から見れば重要な意味を持つこともあります。諦める前に、ぜひ一度ご相談ください。

SNSのDMに関するよくあるご質問(Q&A)

ここでは、ご相談者様からよく寄せられるSNSの証拠に関するご質問にお答えします。

Q. DMのスクリーンショットだけでも慰謝料請求できますか?

A. 内容次第ですが、DMだけでは難しい場合が多いです。
性交渉があったことが明確にわかるような、非常に生々しい内容であれば、それだけで慰謝料請求が認められる可能性はあります。しかし、通常は相手から「冗談だった」「会っていない」と反論されることが想定されるため、ホテルの領収書や写真など、他の客観的な証拠と組み合わせることで、不貞行為の立証がより強固になります。当事務所の無料相談では、お持ちの証拠を確認させていただき、今後の見通しをお伝えすることも可能です。

Q. 相手が「冗談だった」としらを切ったらどうなりますか?

A. 客観的な状況と照らし合わせて反論します。
たとえ相手が「冗談のつもりだった」と主張しても、メッセージの前後の文脈、深夜や早朝といったやり取りの時間帯、やり取りの頻度、他の証拠との整合性などから、「社会通念上、単なる冗談とは考え難い」と主張していくことになります。このような法的な交渉や主張の組み立ては、まさに弁護士の専門領域です。不倫を否定された場合の対処法には専門的なノウハウが求められますので、感情的にならずに専門家へご相談ください。

北九州でSNSの証拠にお悩みなら平井・柏﨑法律事務所へ

パートナーのSNSでの不適切なやり取りは、あなたの心を深く傷つけ、将来への不安を掻き立てることでしょう。証拠集めや今後の対応について、一人で悩み、判断するのは非常に困難です。

当事務所は、JR小倉駅から徒歩5分というアクセスしやすい立地にあり、北九州市(小倉北区・小倉南区・八幡東区・八幡西区・戸畑区・門司区・若松区)をはじめ、近隣の市町村からも多くのご相談をいただいております。特に不倫慰謝料問題については、事務所開設以来、一貫して注力してまいりました。SNSの証拠に関するご相談も多数お受けしており、福岡家庭裁判所小倉支部、福岡地方裁判所小倉支部の実務にも精通しています。

あなたの心の負担を少しでも軽くし、未来へ向けて新たな一歩を踏み出すお手伝いをすることが、私たちの使命です。どうぞ、一人で抱え込まずにご相談ください。

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「このDMのスクリーンショットは、果たして法的な証拠になるのだろうか…」
「証拠がこれしかないけれど、慰謝料請求はできるのだろうか…」

このような具体的な不安をお持ちの方は、ぜひ当事務所の初回無料相談をご利用ください。お持ちいただいた証拠を弁護士が直接拝見し、その法的な有効性や証拠としての強弱について確認させていただきます。もし証拠が不十分な場合でも、今後どのような証拠を集めればよいか、どのような対応策が考えられるかを具体的にアドバイスさせていただきます。あなたの状況に合わせた最善の道筋を一緒に見つけましょう。

弁護士 平井章悟(福岡県弁護士会所属)監修

本記事は、不倫・不貞慰謝料請求に関する豊富な実務経験を持つ弁護士が、法的な情報提供を目的として執筆・監修しています。ただし、個別の事情によって最適な対応は異なりますので、具体的なお悩みについては必ず弁護士にご相談ください。
最終更新日:2025年12月25日

 

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